心が壊れた後のこと ―仕事との向き合い方―

当時の思い

出向先から戻ってきたとき、
これまでと同じような心身の状態ではありませんでした。

そんな自分は、
「このまま見放されてしまうのではないか」
という思いがありました。

それでも、そんな私を受け入れ、
仕事まで用意してもらえていることに対して、
感謝の気持ちが強かったです。

また、すぐに環境を変えてもらえたことも、
仕事を続けていく上での大きな要因だったと思います。

その分、「頑張って応えたい」という気持ちが強くありました。


経験の差と自分の見え方

この時すでに入社から5年以上が経っていました。
ですが、出向していたことで、戻ってきたこの部署での経験は浅く、
後輩の方がこの仕事については経験がある状態でした。

最初は特に気にしないようにしていたものの、
後輩が第一線で仕事をしているのが目に入ってきます。

「自分は全然できていない」
焦る気持ちと、自分はダメだ、という思いは常にありました。


仕事と関わり方

海外上司の元で補佐として仕事をすることになりました。

途中のプロジェクトではありましたが、
私が戻ってきて早々に、海外上司は時間を割いて、
プロジェクトの概要や状況を説明してくれました。

このおかげで、このプロジェクトに入り込むのに、
時間はかかりませんでした。

また、出向先だった部署(=修羅部署)の時と違い、
取引先の担当者も含め、一緒にいいものにしていこう、
という空気感がありました。

何か問題が起きても、誰が間違えたとかは責めず、
まずはその問題解決に取り組み、その後、原因を究明します。

決して誰か一人を吊るし上げるようなことはありませんでした。

特別なことではないのかもしれませんが、
使い捨ての駒のような感覚ではなく、
一人の人間として向き合ってもらえていると感じていました。

休暇を取得してもフォローしてもらうことができました。
「勝手に休めばいいが、休む穴埋めはできるんだろうな?」
そんなことを言われることもありません。

休暇取得への罪悪感はあったものの、
修羅部署ほどの心身の負担はありませんでした。


日々の働き方

忙しさはもちろんありました。
ですが、学ぶことが多く、
自分の中に積み重なっていく感覚がありました。

成長できているという実感です。

修羅部署のときとは違い、
就業30分前には会社に着くようにしていました。

身の回りの整理や、その日の流れの確認をして、
いきなり仕事でスイッチが入るような状態にならないよう、
自分としても気をつけていました。

会社にいても気持ちの負担が減ったからこそ、
早めに出社することができたのだと思います。

始業後は、その日の整理と、翌日のやることや優先順位、
打合せや納期の確認をしていました。

行き当たりばったりになり、
「どうしよう、ダメだ」
と自分を責めないように気を付けていました。

休憩も90分に1回は取るようにしていて、
席を外して会社の周りを歩き、
外の空気を吸うようにしていました。

残業も日常的にあり、3時間ほどになることが多かったと思います。

ただ、修羅部署のときのように常に納期に追われるというわけではなく、
前倒しで進めて後の負荷を減らすためでした。

もちろん仕事に対するプレッシャーはありましたが、
修羅部署のときと比べると少なかったと思います。

何より、私が無理しすぎないよう、
海外上司が気にかけてくれていると感じることが多かったです。


仕事とプライベートの切り替え

それでも家に帰ってからも、
仕事の内容を思い返していることが多かったです。

お風呂に入っているときや、テレビを見ているときでも、
気がつくと仕事のことを考えていました。

つい最近まで、これが普通だと思っており、
仕事とプライベートの切り替えが苦手だと
認識することもありませんでした。

今でも、オンオフの切り替えははうまくありません。

夢に仕事のことが出てくることもよくありました。
作成していた資料の内容がそのまま出てきて、
とある一か所が気になり、目が覚めます。

出社して確認すると、実際にその部分は修正が必要で、
そういったことは一度ではなく、何度もありました。


「間違いは絶対に許されない」

「間違いは、仕事ではなく人格を否定される」

「自分を守るために、完璧でなければならない」

修羅部署から帰ってきて、環境が変わっても、
誰から言われるわけでも、圧があるわけでもありません。

ですが、その感覚や思いは変わることなく、
今でも私の中に常にあり続けます。