順調に見えていたけど―重なる環境の変化①―

海外上司とのプロジェクト(=成長プロジェクト)が終わり、
そのままの流れで次のプロジェクト(=本命プロジェクト)も
一緒にすることになりました。

成長プロジェクトと違い、今回は一番最初から関わることができます。

私はこのプロジェクトで海外上司から学び、
自分一人でも担当できる力を身につけたいという強い気持ちがありました。

さらに、新しいシステムの導入も決まり、
このプロジェクトが一番最初の導入となりました。

会社としてもこのシステムに力を入れていて、
これまでとはまた違った重みがあるように感じていました。


順調に進んでいた数か月後、
この本命プロジェクトは一時中断することになりました。

期間は決まっていたので、海外上司も私も、
それぞれ別のプロジェクトに期間付きで入ることになりました。

私が入ったのは、本命プロジェクトと同じ新しいシステムを導入した
プロジェクト(=任されプロジェクト)でした。

私が先行して新しいシステムを使っていたこともあり、
この任されプロジェクトに入ったのだと思います。

途中から入ったプロジェクトでしたが、
取引先の担当者も会社の先輩方も、「よく来てくれた」という感じでした。

業務も、「できると思うから、やり方は任せるよ」そんな感じでした。
その時は任せられた嬉しさがありました。


ただ、進めていくうちに、自分の中で違和感が生まれてきます。

この頃の私は中堅ポジションになってきていました。
ですが、修羅部署に数年間出向していて抜けた時期もあったため、
この業務に対して、私自身は入社年数相応の力量があるとは思えませんでした。

その一方で、周りからはそうではなかったように思います。

周りから見た私と、自分が思っている自分。
その間には、大きなズレがあるように感じていました。

実際、新しいシステムについてはある程度理解できていましたが、
業務の核となる部分の知識については、まだ経験が足りませんでした。

成長プロジェクトで、この核となる部分に少し携われたものの、
私の経験はまだまだ少なく、そこまで知識があるわけではありませんでした。

仕事は任せてもらえる一方で、自分の判断に自信が持てません。
「これでいいのか」
「問題ないのか」
「このまま進めていいのか」
日々、その答えがはっきりしないまま仕事をしていました。

先輩方にも意見を求めますが、
「いいと思うよ」そう言ってはもらえます。

自分に十分な知識があって自信があれば、
その言葉だけで十分だったのかもしれません。

ですが、当時の私は、まだまだ自信がありませんでした。

だから、「これでいいのか、どうなのか」と自問自答する自分に、
徐々に苦しめられていきました。


この頃の私には、「まぁいいか」の判断が、できませんでした。
それでも進めていかないといけません。

「これでいいのか、どうなのか」
に対する答えがわからないので、
「海外上司ならどうするか。」
に置き換え、ずっと考えてしまいました。

ですが、経験や知識の少ない私には答えが出ません。

このモヤモヤした感覚から逃れる為に、この頃から、
徐々に飲酒量も増えていきます。

修羅部署のときのように、精神的に追い詰める人はいませんでした。

自分で答えを追い求めることで、自分で自分を苦しめていました。


その後、中断期間が終わり、海外上司は本命プロジェクトへ戻りました。
ですが、私には戻る指示がありません。

さらに、本命プロジェクトには別の先輩(=面倒見先輩)が、
入ることになります。

もともと面倒をよく見ていただいていた先輩なので、
代わりに入ったことに対して、妬む気持ちはありませんでした。

どちらかというと、再開したら本命プロジェクトに戻れると話をしていたのに、
何の説明もなかった組織に対して不信感がありました。

最初に出向したときのように、
「約束なんて、あってないようなものなんだ」と思いました。

もちろん、組織なので仕方ないこともあると思います。
ですが、いいように使われているように感じてしまったのも事実でした。

私自身、本命プロジェクトに対する意気込みは、
なみなみならぬものがあっただけに、梯子を外された感じが強くありました。

そして、そんな状況に対して、何も会社に言えない自分への憤りもありました。

任されプロジェクトでは、自問自答しても答えが出ない日々。

それに加えて、約束が守られず、自分がいいように使われたという思いも
重なり、飲酒量も増え、寝つきも悪くなっていきました。


まだ働ける状態ではありましたが、一度心を壊した経験もあって、
この段階での通院を決めました。